【Case Study】深層心理から紡ぐ組織の北極星

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一年の振り返りをする男性 評価と情報を書き出す

ロジックを超え、組織の「無意識」を言葉にする。

日本最大級のシンクタンクが挑んだ、1年間にわたるパーパス再定義プロジェクト。

課題と本質的な問い

なぜ、既存のパーパスは「他人事」になってしまうのか。

すでに立派なパーパスは存在していても、日々の業務の中で自分とのつながりを感じられないという課題がありました。

特にロジカルな思考を武器にする組織では、頭で考えた「正解」に落ち着いてしまい、心からの納得(身体感覚)が置き去りになりがちです。

Efficaの視点
組織を動かすのは「論理」ではなく、一人ひとりの内側にある「納得(身体感覚)」である。

アプローチ

思考の枠を外し、無意識の声を聴く

そこで本プロジェクトでは、1年以上にわたり、あえて「ロジックを介さない」場を設計しました。

「いつもの思考パターン」から脱却するための、深層構造へのアプローチ。

ポイント解説(3つのフェーズ)

  1. 【Unfreeze】思考の武装を解く
    NLPの心理的アプローチを用い、日常の役割や論理的防衛を緩め、無意識の深層にある「個人の願い」を呼び起こす。
  2. 【Elicitation】本音の抽出
    メタファー(比喩)を活用し、抽象的な概念を身体感覚的な言葉へと具体化。自分たちでも気づいていなかった「組織の共通言語」を掘り起こす。
  3. 【Deepening】1年に及ぶ熟成
    一過性のワークショップで終わらせず、1年をかけて言葉の背景にある「原体験」を再解釈。多様性を活かすマネジメントの本質へと繋げていく。

溢れ出した熱量を、研ぎ澄まされた「結晶」へ。

ワークを通じて現場から噴出したのは、膨大な「生きた言葉」と、まだ形にならない「重厚な熱量」でした。

Effica(柳下)が担当したのは、参加者の無意識にあるものを全て出し切る「拡散」と、それらを意味ごとに紐解く「整理」のプロセスです。

この、いわば「整理された熱量の塊」を、一文字の妥協もない社会的なメッセージへと「収束」させるため、コピーライティングのプロフェッショナルである中村早雪氏(ストリエ株式会社)との共同作業を選択しました。

Effica(柳下)の役割
思考の枠を外し、深層にある本音を「拡散」させ、混沌とした熱量を意味ある形に「整理」すること。

中村氏の役割
整理された膨大な素材を、純度の高いステートメントへと「収束・結晶化」させること。

プロジェクトの成果とその後

言葉が「OS」として機能し始める。

策定されたのは、単なるスローガンではなく「自分たちの物語」。

多様性を受け入れ、自律的に動くための判断基準として、現場に浸透。

参加者が「自分たちが作った」という誇りを持ち、組織の空気が内側から変容していく。

この二人三脚のアプローチにより、現場の生々しい熱量と、洗練された企業メッセージの両立を実現しました。

株式会社野村総合研究所(NRI)様
ITアウトソーシング推進部のパーパス・バリュー策定